ブッダガヤのセブンイレブン@


ブッダガヤで買い物をしていると友人がちょっとセブンイレブンにいってくるという。まさかコンビニがあるような世界ではないのでまさかと聞き返すと、先ほど車で横を通ったという。何かの見間違いだろうといってみると・・本当にあった。セブンイレブン。それなりに歴史があるかのごとく看板も日焼けして数年前からあったようだ。中に入るとエアコンが効きそれなりのものは売られている。日本並みとはいかないが冷えた飲み物、菓子、雑貨、土産など充実の品揃え。

しかしよくよく見ると本物のセブンイレブンではなくモドキ。「ブッダガヤ・セブンイレブン@」が店の名前。やっぱりインドだった。

知る限りインドの大都市を除き日本のようなコンビニはない。あってもそれなりの都市にスーパーの小店舗といった感じでボツボツあるような感じ。

追加・2018年再度現地で確認すると、流石に看板は外され普通の店として営業中であった。

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パッと見るとまさにそのまま

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看板も日焼けして、数年前からあった様子

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よくよく見るとセブンイレブンのロゴに「@」 しかし極めて危ないグレーゾン店名。似たような話は中国などでも聞く。

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ショップの袋、なかなか凝っている


ジェティアン村2016年訪問


2016年6月7、8日高知県仏教青年会有志でジェティアン村を訪問した。今年10月に毎4年に一度団体参拝し法要、修繕を行うための各交渉を行うためだ。今回ジェティアン村の堂宇が建ち16年が経過したので老朽箇所の本格的修繕と堂宇に手すりを追加する。

摂氏45度ほどのジェティアン村は最近、大きな葬式があったそうでその事後作業に追われていた。新村長や旧村長などと今後のことを話し合った。

数年前からジェティアン村がアジア仏教会から非常に注目されジェティアン村からラジギールまでのお釈迦様が実際通られた13キロを歩く「ダンマ・ウォーク(仏法行進)」が毎年数千人規模で行われ、ほぼ全てのアジア仏教国は参加している。行進の出発地点は私たちが作った堂宇である。そのための記念供養塔も作られ、その行進の道沿いに終点まで十数戸建っている。

またブッダガヤとラジギール間の道にバイパス道路ができてこの堂宇のそばを通る道が整備され約1時間ちかい短縮になった。ちかくジェティアン村に大きな仏教公園を作る話まで出てきている。

17年前初めて訪れた時は道も舗装されず電気もままならない状況であった「忘れられた聖地」が着実に良くなっていく。道路が舗装され、鉄道が引かれと私たちも考えもしなかった事態が起こっていく。

10月には16周年法要などが行われる。

 

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堂宇前の記念供養塔

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約1キロごとに記念供養塔が道しるべのごとくある

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新村長を話し合い中、堂宇にて

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ジェティアン村堂宇

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8年前に作った井戸

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4年前に作った沐浴場で選択する村人

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高知県仏教青年会法要中

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法要中

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ナーランダ大学から頂いたジェティアン村仏像復興を表彰するたて

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旧村長から堂宇の現状を聞く

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旧村長と修復箇所の確認

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寺のせわをする方に謝礼

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修復金を寄贈。

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修復内容の契約書にサイン

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毎年行われている仏法行進の看板。いたるところにある

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バス停にある行進の看板

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小さめのポスター

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三蔵法師博物館内のジェティアンに関する展示

 

 

 

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同博物館の展示

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ジェティアン村での記念写真

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翌日はこれを含め4紙が報道


菩提樹の数珠


「菩提樹の実」として数珠にされる実の種類は数種類ある。本当のインド菩提樹の実からは数珠はできないが、実際には違う実が「菩提樹の実」ということで世間では通ってしまっている。

さてその中で人気のあるものに鳳眼菩提樹、龍眼菩提樹、虎眼菩提樹というものがある。すべて同じマルナツメの実であるが細胞分裂のような割れ方(育ち方)で分裂数によって名前が違う。インドの数珠屋は鳳眼菩提樹を「一ツ目」、龍眼菩提樹を「三ツ目」、虎眼菩提樹を「四ツ目」と言い、分裂数、つまり目の数が多いほど希少価値がある。一般に出回るのはこの虎眼菩提樹まででそれ以上になるとかなりプレミアムなものになる。「五ツ目」と言われる5箇所に分裂しているものは心眼菩提樹とか天星菩提樹、五仏眼菩提樹などと言い方は多少違いが出てくるが稀に販売していることがあるが極めて高価である。

そしてそれよりも目数の多い六ツ目や七ツ目そして最高八ツ目まで存在する。これらは産地の念仏の発祥地ラジギールでも数年に一度出るか出ないかで、あまりに数が少なすぎて親玉になるくらいではないだろうか。しかも分裂しすぎて球体の形が崩れ楕円型になってしまっている。八ツ目はさすがに超希少でインドの大物数珠屋でも一生に一回見れるか見れないかという伝説の「菩提樹の実」である。

 

 

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鳳眼菩提樹 一ツ目

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龍眼菩提樹 三つ目

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虎眼菩提樹 四つ目

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五仏眼菩提樹 五ツ目

 

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六仏眼菩提樹 六ツ目

 

 

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七仏眼菩提樹 七つ目

 

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六ツ目の加工前の実

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七ツ目の加工前の実

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ラジギールの大物数珠屋から説明を受ける

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本物のインド菩提樹の実。無花果のようで柔らかく数珠にはならない


ブッダガヤ大塔のセキュリティー


2013年7月7日ブッダガヤ大塔での爆弾テロがあり3年ほどがたったが未だ警備は厳しい。まず携帯電話の持ち込みは厳禁。寺院周りには預ける場所もないのでホテルなどに置くなど対応が必要。カメラやビデオは問題ないが料金がいるのは今まで通り。セキュリティーチェックは2箇所ありかなり厳しくチェックされる。大塔内も武装警官が数名巡回しているが、警官を女性にするなどできるだけ印象をソフトな感じにしている。

以前は大塔門前町はお土産屋やチャイ屋が並ぶ街であったが全て強制撤去され壁が作られた。これは世界遺産になった頃から土産物屋の立ち退きは立案されていたものだが、この事件をきっかけに実行された感じがする。

今回のブッダガヤのテロはビルマの少数イスラム教徒ロヒンギャ族を仏教徒が弾圧していることへの報復との話であるが、お寺に入るのにセキュリティーチェックとは仕方がないが悲しいかぎりである。

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大塔正面前入口

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第一ゲート男女に分かれてチェックする

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第2ゲート、大塔入口

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武装警官が見回る

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堂内入口にもセキュリティーチェック

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ブッダガヤ市場方面を見る。かつては一切壁はなかった

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かつての数珠屋街 今は壁のみ

 


外国人は20倍


インドの観光地には入場料がいるところが多い。三蔵法師も勉強された有名なナーランダ大学跡の入場料金は外国人100RS(180円)インド人は5RS(9円)で20倍の開きがある。あの有名なタージマハールの値段は忘れたがたしか2、30倍はある。

20倍も高いと書くと入る気も失せるかもしれないが、それはこの社会のルール。ひとまず日本円に換算して、改めて考えたら100RSならたった180円。二度と来ないかもしれないその場所。入っておきましょう後悔しないように。

お寺(宗教施設)はどのような宗教でも基本無料であるがカメラ料金がブッダガヤ大塔などで発生する。その前に異教徒は入れない施設も多いのでご注意を。

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ナーランダ遺跡の入場券。上が外国人・下がインド人。

 


マハーボディー寺院の仏足石


今までもこのブログで仏足石については多く触れてきたが、最近初めて仏足石の中で最も尊いといわれるブッダガヤ大塔にある仏足石に直に触り参拝できた。ことの始まりは2013年7月のブッダガヤテロ事件。このとき大塔の仏足石付近に爆弾が仕掛けられて仏足石を囲っていたカバーが壊された。その後新たにカバーは作られることなくそのままの状態で安置されている。もともとお土産業者がこの仏足石から拓本をとるのを防止する意味もありカバーされていたのだろうが、拓本ができた大昔ののんびりした環境ではない現在拓本を取ろうものなら一発で逮捕である。あえてカバーする必要もなくなったに違いない。そのほうが参拝者、当然運営に関わっているお坊さん自体もカバー無しのほうがいいに決まっている。

今回初めて触る仏足石はなんだが柔らかく感じ、大げさかもしれないが触った手から何かしらの力が入ってくるようなありがたさであった。このままカバーは付けずにいてほしい。

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そのまま触り参拝できる

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花を添えなんともうつくしい仏足石

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配置は昔と変わらず

 

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4年前のカバーのある状態

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私の知る限り1997年にはこのカバーのある状態であった。


6月の菩提樹


ブッダガヤの大塔うらにある菩提樹の下でお釈迦様は悟りを開かれた。そういったことから当然礼拝の対象になり、その落ち葉は聖なるものとして扱われる。大塔をお参りしていると多くの方がその落ち葉を拾って大切に持って帰る姿を見ることができる。

また6月はインド菩提樹が実をつける季節である。ブッダガヤの菩提樹の大木もこの時期たくさんの実をつける。参拝者の中にはこの実が落ちていたら拾って家で育ててみよう思う人もいて持って帰る。日本は暖かい地域でないと育たないが、アジアの暖かい仏教国にはこの種から大切に育てられている菩提樹がたくさんあるのだろうなあ。

 

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インド人サーマネーラ(小僧)が拾った菩提樹の葉を外国人参拝者に渡す。思わぬプレゼントに参拝者もびっくり。

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もらった葉。数日で乾燥する。さてどう加工しようか。


インドのマンゴー


6月のインドは地獄のように暑い。その暑さのなかで楽しめるものの王様はマンゴーであろう。インドも地区によってマンゴーの種類があり当然味も違うが、ブッダガヤのあるビハール州のマンゴーは最も人気がある品種の一つである。インド、ブッダガヤ日本寺に駐在中、酷暑のかな唯一楽しめたのは実際このマンゴーだった。

先日この酷暑の中ブッダガヤを訪れた時、暑さで食欲不振になる中、朝から晩までこのマンゴーばかり食べた。日本の沖縄方面、タイやフィリピン産のマンゴーはあるがこのインドのマンゴーとは比べものにならない。しかもこの時の時価は一個50円くらい。

琵琶湖のような形のこのマンゴーの形はよくインドの服などのデザインにされるが、時々日本の伝統的な和服デザインにもその面影があって、シルクロードを通ってきたものかと思いを馳せる。

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種のある部位はスプーンではなく手で食べるのが通

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路上マンゴー売り。一個50円ほど

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移動式マンゴー売り。


絵葉書


先日、本棚を整理しようとしたら懐かしいものを見つけた。一枚の絵葉書。

1998年、日本寺のある出張兼休暇でケラーラ州のとある観光地海岸を散歩中、お土産店が道路沿いにあり何気なく商品を見ていた時とんでもないものが目に入った。「日本寺の本尊」の絵葉書。

思わず店員にこれは何かわかるか?と聞くがハガキに書かれた説明を見て「仏像」以外わからないという。私はこの寺から来たのだ。ブッダガヤの日本寺はわかるか。といってもおかしい奴と思われ相手にされない・・・。確かにわけがわからないだろう。誰にも買われず長い間陳列されていた感のある一枚きりのこの絵葉書を購入した。

日本寺のあるブッダガヤで同じものが売られていたら特に気にもしなかっただろうが、この絵葉書は初めて見る上、このケラーラ州の観光地と日本寺は何の関係もない。しかも日本寺はタージマハールのようなインド全土どこでも売られている絵葉書になるような観光地でもない。まさかこんな所のお土産屋にタージマハールなどの絵葉書に混じって日本寺の本尊の絵葉書が売られているとは!

 

補足としてブッダガヤ内でも絵葉書は売られているが印刷も紙質も粗悪で、しかも10枚綴りくらいで自分で切り分けないとハガキとして使えない。その中に日本寺本堂の写真のものは見たことがあるが以下のような絵葉書は見たことがない。

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日本寺の本尊絵葉書。ブッダガヤでは売られていない。

 

 

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ちゃんと商品化された絵葉書。説明には「仏像」としかない。結構古いのでかなり前に商品化されたものか?

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布施用貯金箱


タイのお寺や仏具店、雑貨屋などで小坊主さんの形をした貯金箱が売られている。最初そのかわいい小坊主さん人形はただの飾りかと思って手を伸ばしたらなんと貯金箱であった。タイ人に聞いたことはないが貯金の目的は布施のための貯金箱だろう。自分のために使う人はまずいないと思う。他にも托鉢用鉢型の貯金箱もある。日常生活でも普通に布施行為を忘れないタイ人の信仰心は頭が下がる。

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かわいい小坊主さん人形(陶器)最近はタイ国際空港内でも売られている。

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背中に投入口

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托鉢鉢型(銅製)

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タイの100円ショップ的な店で売られていたもの

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投入口