発掘当時のブッダガヤ大塔


ブッダガヤ大塔の入り口にあるホールにはブッダガヤ大塔発掘(多少なりお参りがあってここが何か知っている現地人はいたので「発掘」には抵抗感あり)当時の1900年代初めの写真がある。イスラムの破壊を防ぐために2階付近までは土に埋められている様子やここを掘り返して悟りを開かれた場所にある当時の金剛座の写真など興味深い。

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金剛座 お釈迦様が悟りを開いた場所にある。

それにしても発見当時は本当にぼろぼろで1900年まで数百年は修復もされず廃寺の感すらある。その間隣国ビルマ、タイやスリランカは通常に仏教は信仰されていたのに来ることができなかったのか。当時の国際事情は厳しかったのか、仏教徒の最高の聖地なのにここまで廃れるとは。現在の自由に行き来できることの有り難さが身にしみてわかる。

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ここまでぼろぼろになるとは

 

 

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金剛座。いまは触ることもできない。掃除のため管理の僧が入り口を開けた瞬間激写。私の駐在時はいつでも中に入れた。

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現在の金剛座前で法要をするビルマ人。入ることも触ることもできない


屋台ごはん


私のタイでの食事は屋台が基本だが、当然当たり外れがある。といってもタイのいいところは美味しいか、普通かどちらかで、かつて東北地方イーサンでツアーに組まれた屋台料理に鳥の唐揚げのようなものが出たが、あからさまに残り物を揚げ直して、しかも時間が経って腐敗臭がしたので食べれなかったのが一度だけ。

先日中華街を散策中、朝からなにも食べていなかったので偶然見つけた屋台に入った。ここの客はたいていタイ風焼き飯カオパットを食べており、ここの名物ぽかったので頼んでみた。出前もしておりひっきりなしに注文が入る。ほんの数分で出来上がってきた。中皿に盛られた日本の焼き飯と同じ量くらいで、スライスしたきゅうりと味付け用ライムが付いてくる。一口食べると米はほどよいパラパラで香ばしい香りが口いっぱいに広がる。試しにとライムをしぼると酸っぱさが味を引き立てて極上の味になる。日本語で思わず「うまっ!」スプーンでがっついた。

タイ人の主人はうれしそうな顔で日本人に「アロイ?」おいしいかと聞く。サムズアップのポーズで「アロイ!アロイ!」と答える。主人も作っている奥さんもうれしそうだ。魚のフライをおまけにもらってまたこれもおいしい。これで200円ほどか。「サンキューサンキューNo1No1」とお礼を言って道に出た。掘り出し物にあった気分。やっぱりタイは面白い。

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田舎の屋台テント(参考)

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屋台の汁麺(参考) まあだいたい屋台はこんな感じ

あまりの美味しさに写真を撮り損ねたので、似たような風景。


お香屋さん


以前からよくいくタイのお香屋街に顔を出して最近入ったお香を見せてもらった。タイ産を中心にマレーシア、カンボジア、インド。最近はラオスやミヤンマー産も多く見られる。主なお客は中東の人たち。もちろん仏教徒ではない。中東の方は沈香を多用しその煙を香道のように楽しみ、沈香から絞り出したオイルを香水にしたりその煙を体に染み付けたりする。

今回日本人だというと奥から日本に送るための最近出てきたというラオス産沈香木を見せてもらった。これがすごい。本当に重く沈香のオイルが場所によってはしみ出している。水に沈む木だから沈香というが確実に沈むと実感できる重さ。オイルで黒くなっているこの部分は削り出され最高級の伽羅になるのだろう。少し試しに炊いてもうとオイルがグツグツ染み出して素晴らしい匂いがした。ラオスの奥地から中国にかけてのエリアはまだまだ出てきそうである。

 

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気のいいムスリムの店員

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ラオス産沈香原木


泥棒市場に屋台なし


バンコクに行くと必ず立ち寄る中華街のクロントムと言われる主に機械製品を売る地区に、昔から路上屋台市場の泥棒市場と言われてなんでも売っている一角がある。昔は泥棒をしたものを本当に売っていたというなかなかディープな市場である。いつも車が一台通れるスペース以外道路にはいろんなものを売る屋台テントがひしめき、見て歩くだけでも面白い。

先日この場所に行ったのだが、この屋台市場がない。いつも来る方向と違う道から来たのでまちがったのかと思い、あたりを歩き回るが一向に見つからない。ヤワラート道りに出て、何年も乗り捨てられていてどいういわけか処分されない古いランドローバーがこの通りの入り口の目印なのだが、これを見つけた時は今いるのは目的の場所に間違いないことを確認。これはタイで時々ある街の浄化のための屋台の強制撤去なのか?あるいは偶然何かの休みの日なのか?再びその道を歩くと通りの入り口にいつも見ない警察官が数人待機している。ああこれは屋台テントが強制撤去されたのだ。さらに道を進むと友人の屋台時計屋が本来彼の屋台のある場所で椅子に座っていた。どうしたのかと聞くと、やはり警察が強制撤去したので屋台は出せないので椅子でこじんまり営業しているという。

そういえば最近でバンコクの昼間の屋台を禁止にする場所ができたという記事を読み、そこはオフィス街でいつも立ち寄る場所ではなかったので特に気にしていなかったが、中華街のこのような場末の場所でも実行されるのかと少々驚いた。でもおそらくあと数ヶ月もすれば警官はいなくなり元に戻っていつもの屋台街になることだろう。それがタイの面白いところである。だから時計屋の彼は場所取りのためにも椅子に座って規制の解除を狙っている。

2023年追記。屋台は戻った・・・やはり。

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ヤワラート通り

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規制前のクロントム屋台市場。あまり本気で写真を撮るともめるのでこっそり。