ジェティアン仏像復興計画
インド ジャティアン成道会法要
ジャティアン堂宇2023修復
ジェティアン堂宇 トイレシャワー建設
ジェティアン堂宇・トイレ、シャワー室建設中
メディアによる過去の紹介記事
2018年インド、ジェティアン・ラジギール平和行進
2018年12月13日インド・ジェティアン村において恒例の「世界平和行進」が行われた。数年前から行われている行事で世界中から1000人を超える僧俗が集まる。再三出向依頼を受けていたがやっとこのと参加できた。1999年私たちがここに来た時はインドの普通の村であったがこの20年、高知県仏教青年会が仏像復興を行った結果、私達の手を離れ世界に知られる聖地となった。
当日は10時くらいからジェティアン村へ托鉢に向かう。村人から辻々で果物やお菓子を鉢に入れてくれる。かつてラオスのルアンパバーンで100人程度の托鉢を見たがここでは数百人の僧侶の托鉢。いままで見た中では最も多い数である。村の奥に進むと昼食が用意され、これは僧俗(ただし信者は外国人のみ)ともにいただける。
昼食後は式典会場に集まるが、何せ世界各国の僧侶が集まるのでそれぞれの僧侶同士の法衣から顔立ちまで変わるので、コミニケーション大会が始まる。言葉は通じなくても携帯で写真の取合い。日本人は私たちと現地の日本人僧侶数人だったので、非常に珍しくどこに行っても記念写真をせがまれた。
式典が始まると各国代表と主催者側のナーランダ大学などの代表などのスピーチ。約1時間ほど行われた。式典後はジェティアンからラジギールの竹林精舎へ約12キロの平和行進が行われる。この道はかつてお釈迦様が通られた旧道で生活道路としてはあまり使われていない。舗装もされていない昔ながらの道である。
今回は時間がないのと諸事情で歩くことは叶わなかったが現在のジェティアンがこれほどもでに復興したことを確かめて帰路についた。
第四回ジェティアン・ラジギール平和行進
インドで托鉢
2016年10月1日高知県仏教青年会が放置されていた仏像を復興しその仏像のために堂宇(お堂)を建てたインド、ジェティアン村で、堂宇建設16周年法要の一環として初の日本人僧侶による托鉢が行われた。
ジェティアン村は小さい村で托鉢をしたメインロードも道幅は4mほどで、昔からのインドの村らしいお釈迦様の時代と変わらないような道を十数人の僧侶が一列になり歩いた。準備の段階で浄土系などは托鉢自体あまりしないため鉢の所有者が少なくタイなどでよく見る大きい托鉢鉢を入手しようとしたが、仏教徒の少ないインドでは入手できず、インド人ガイド氏の発案により、なんと同じ大きさの料理用ステンレスボールを使用した。
静々と村の中に進んでいくと所々の家の玄関先から托鉢鉢に喜捨を入れていただく。喜捨をいただいた時お坊さんからありがとうを言うことはない。頭を下げることすらしない。逆にお坊さんに布施ができてありがたいと喜捨をする方が思うのが本当の姿である。これがなかなか日本人僧侶はできずどうしても頭を下げてしまう。鉢には干しぶどうや果物やビスケットなどを入れていただく。村の道を約400Mほど歩き最終地点になる村の公民館的な会合広場でこれらをいただいた。
インドで仏教僧が托鉢をするというのは一般イメージとしてよく行われそうだが、東南アジア仏教国とちがって仏教徒のほとんどいないインドではあまり見ることができない。仏教徒のいないジェティアン村では非常に珍しい行事なのでたくさんの人が集まって見学していた。これが縁で一人でもいいから仏教に関心を持ってくれたらと切に願う。
なお日本人による托鉢はインドでは珍しい行事だったのでインド現地記者のレポートがある。詳しくはここをクリック。
ジェティアン堂宇復興16周年法要
2016年10月1日ジェティアン村の高知県仏教青年会が放置された仏像のために作った堂宇の16周年法要が行われた。今回はブッダガヤからブッダガヤ大塔(大菩提寺)代表も来られ盛大に行われた。
10時から式典は行われ、ブッダガヤ大塔代表らによるパーリー語の読経、日本僧侶による読経、インド側日本側からのスピーチ、最後に近隣学生によるコーラスと続いた。
今回、堂宇は大幅な大改修が行われ階段から床はすべて張り替え、また手すりなど新たな部分も作られた。この16年を振り返ればジェティアンは復興事業がきっかけでインフラ面では鉄道が新たに引かれ、ブッダガヤ・ラジギール間の幹線道路として大改修された。また放置仏像復興の流れが加速しナーランダ大学などがビハール州の仏像復興を進めている。数年前より毎年12月にはアジア各国から3000人規模の僧侶、信者が集まりこの堂宇よりラジギールの竹林精舎への徒歩による平和行進が行われる大事業になった。これらの一連の流れは当初予想にもしていないことで、非常に感慨深い。
当日のインド新聞のネット配信はここ
仏像復興に関わるナーランダの現地情報はここ