高知でチベット。ぷーふぇす(チベット祭)


11月19日日曜日、日高村の日高酒蔵ホールにおいて2回目となる『ぷーふぇす』(プーはチベット語でチベットの意味)が開催された。チベットグッズ販売、チベットフード、チベット占いなど目玉は映画『BRINGING TIBET HOME・故郷を引き寄せて』ニューヨーク在住のチベット人がインドのチベット人居住地区のダラムサラへチベット本土から20トンの土を運び母国への思いをはせる実際に行ったドキュメンタリーである。非常に良くできた映画で実際に自分が主人公たちと一緒に土を輸入する現場にいるかのような描写で、実際に起こった諸問題がリアルに描かれている。最後はダラムサラのチベット人が本土の土に触れるシーンはもう自分がチベット人になったかのごとく感動してしまった。

さてこのようなイベントには当然チベット好きがたくさん集まり熱い方にいろいろ出会えるが楽しい。今回はチベット犬(メジャーなチベット犬ではなくなんと牧畜犬)を10匹!も飼っている方に出会ったりと高知はチベット関連の面白い人が多いと思う。(法王通訳のマリア・リンチェン女史や、法王やチベットに関する書籍も多い写真家・野町和嘉氏も高知県人)

高知は仏教会や寺院単位でチベット関連単発イベントは行われているが、連続して行われるのは初めてであり今後も開催されるとのこと。本気の熱意がなくてはできない行事に主催者には頭が下がる。

フライヤー

フライヤー裏

日高の空にはためくタルチョ

チベット国旗。この旗の原案は日本人(浄土真宗僧侶)といわれている。

酒蔵ホール内


ダラムサラ ダライ・ラマ法王法話聴聞記


チベット亡命政府のあるダラムサラに訪れた時、偶然にも台湾の団体のリクエストによりダラムサラでのダライ・ラマ法王の法話会が行われていた。法王は大変忙しいスケジュールの中、世界各国を訪問しており、なかなかダラムサラでの法話の機会はいつでもというわけではない。

ダラムサラで法話が行われるとき一般の方も申請すれば誰でも法話が聞けるとの話を聞きさっそく法話会場へ。さてその取り方。会場のナムギャル寺内の受付に行って申請用紙をもらって記入しパスポートと10Rsを出すだけでいたって簡単。ただし今回はたくさんの方が並んでいたので1時間ほどかかった。並び方もインドらしく一列には並ばず我先に前に進む日本人が見ればびっくりするがインドでは当たり前のこと。少しでも前が開けば誰かに入られる。

無事パスをもらい会場に入る。すでに法話は終わっており厳しいセキュリティーチェックも特に受けず会場へ。みなさん法話後の昼食タイム中。法王には会えなかったが会場ツクラカン堂の法王玉座まで進むことができた。

翌日はダラムサラ在住の某氏のお力添えにより法話を拝聴。この時のセキュリティーは飛行場並みで携帯、パソコン、カメラなど持ち込み禁止。寺院入り口に預かってくれる場所はある。参加者は熱心にテキストを見ながら真剣に拝聴。西洋人が多いのが目立ち仏教が欧米にひろまっていることがわかる。日本人は私たちを入れて30人ほど、中にはこの法話のために主催の台灣のグループに入って参加している方もいた。求道心に頭が下がる。法話の最中インドチャイやチベットティーが振舞われるのでカップを必ず持参すること。

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入場パス QRコードにはパスポート情報が入る 料金の10RSはこのカード代

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ナムギャル寺山門

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パスを求める列

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パソコンにて発行

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法話会場、奥に玉座が

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2箇所の発行所 インドらしくキッチリ感はない

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ツクラカン堂での法話後の昼食中 いい雰囲気

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法王の玉座

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お弁当を食べる聴聞者

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法王玉座前にて

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ゆったりした会場の午後


東京、ダライ・ラマ法王観音菩薩許可灌頂


2015年4月12日、13日の2日間、ダライ・ラマ法王観音菩薩許可灌頂のご縁をいただいた。観音菩薩とは阿弥陀佛の脇侍で、その頭の冠には阿弥陀仏がおられる形で表される。

生きとし生けるものを救おうと現世におられる菩薩様である。

菩薩とは成仏できるのにあえて成仏せず苦しみの私たちの側に生きて救いの縁を結ぶ。

 

東京・昭和女子大学・人見記念講堂には2000人の方が集まった、チケットは発売と同時に売り切れたという話。モンゴル、台湾、韓国からも非常にたくさんの参加者があった。2日間で8時間以上の講義と儀式があり般若心経の解説や灌頂の作法が行われた。

私たち浄土真宗も「作法」という儀式がきめ細かく決まっており、チベット仏教の作法もなんとも味わいがあり感動した。

今回は観音菩薩の中でもチベットと非常に縁の深い十一面千手観音とカサルパニ観音の灌頂があったわけだが、このカサルパニ観音はブッダガヤ大塔のちょうど入口の右側壁にこの観音様の像があり、いつもチベット人が一番お参りをしており今まで観音菩薩ということ以外は詳しく知らず、今回初めてそのいわれが解り非常にありがたかった。

またダライ・ラマ法王はこの十一面千手観音の化身である。

浄土真宗は阿弥陀仏一仏信仰であるので、観音菩薩は礼拝の対象ではない。

だからあまり観音菩薩のことは詳しく知らなかったが、法王との幾度かの縁の中で観音菩薩をはじめいろんな仏様の勉強ができて非常にありがたく面白い。

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昭和女子大学の会場

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法王の写真は禁止であったので会場のみ

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ブッダガヤ大塔のカサルパニ観音菩薩