日本寺除夜の鐘


12月31日夜日本寺は除夜会が開催される、除夜の鐘と無料の年越しそば(小麦で作ったそば)の振舞い。バックパッカーの間では有名なようで多くの人が集まる。ちょっとしたお祭りで従業員も喜び、いつも見せない顔を覗かす。特に駐在中の98年の除夜会は除夜会法要と共にインドクラシック音楽無料コンサートを開いて盛り上がった。ちなみに日本寺の鐘楼は松下幸之助の寄贈である。

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タブラのアジャイ先生とそのお兄さんビジャイ氏。お兄さんは左利きなので太鼓の位置が違う。

 

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シタールはわざわざ数時間かけてビハール州首都パトナから来てくれた

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年越しそば

 

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松下幸之助寄贈による鐘楼

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200人ほど集まった

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数日前よりチラシを作り長期滞在していそうなゲストハウスやそこいらで配ったったがなかなか受け取ってくれない。新手のぼったくりか何かと思われているのだろう。ほとんど受けとってもらえなかった。インドには無料で・・・というところに大きな落とし穴がたくさんある。旅慣れた人は当然そのようになる。ところが笑顔でどうぞ受け取ってくださいではなく、目も合わさずダラダラ配ると受け取ってくれるのが面白かった。

当日はそれでもトータル200人近い人が集まった。アーティストはボランティアで演奏に来てくれた私のタブラの先生や有志、教え子でしっかりしたインド音楽コンサートだった。2時間半ほどだったが中にはパトナのプロもいて来た人は非常にラッキー。タダでこのようなものは聞けない。ちなみに本当のインドクラシックコンサートは朝まで行う。

 


散歩


駐在中、郵便局に郵便物を取りに歩いて往復1時間ほど運動不足を解消するための散歩を兼ねて通った。ルートは一般の道路を通るか、村の道を通るかだったが、私は村の道を通った。舗装のされていないほぼあぜ道のような道。ブッダガヤも裏道にいけば、インドの田舎らしい素朴な風景に出会える。建物以外の遠景は、ほぼお釈迦様の時代とかわらないと思われる景色が好きだった。道を外れた空き地に行けば大昔の石の遺跡の遺構の一部が転がっており、綺麗な細工の石のブロックの一部なども見ることができた。このような道から大塔横の大通りに出て大塔前を横切ってブッダガヤ郵便局に行った。ブッダガヤ郵便局前はバザールになっており、野菜などの食料や日用品の簡単なものなら入手できた。私書箱を開け郵便物を持って帰る。各寺の法要出向は午前中で終わるので、午後は結構時間がありこのようなこともできた。元々散歩をしたことがないし、今もしないけれどもとても散歩は楽しかった。

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ブッダガヤバザール

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狭いバザールを強引に進むトラック

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郵便局前のバザール

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ブッダガヤ郵便局前バサール


あなたの宗教は何ですか?


インドを旅した時、お坊さんの法衣ではない時よく初対面で聞かれたのは「あなたの宗教は何ですか」という質問であった。それも重い質問ではなく、仕事は何しているの?クラスのフランクな会話レベルである。

日本ではまず初対面では話すことがない会話であろう。僧侶ということをわかっている場合には私はどこどこの寺の檀家だとか、うちも浄土真宗ですとかは聞くことはあるがあまり話さない会話だと思う。むしろタブーっぽい感じがする。インドはヒンズー教、イスラム教、仏教、キリスト教などが混在し、これを聞かないと食事の制限やそれぞれの宗教の生活の規制など後でややこしくなる。男性のシーク教徒は独特なターバンを必ず巻くのでわりやすいが、ムスリム帽という帽子をかぶった男性イスラム教徒やひたいに赤いティラカやビンディー(女性)をつけたヒンズー教徒などあえてしている人は見た目でわかるが、身につけていない人も多く見た目では聞かないとわからない。

日本なら「無宗教です」と言っても普通なことであろうが、インドでは「無宗教」などというと大変で逆にややこしい人生論や宗教の質問や宗教の勧誘を受けると旅行者から聞いたことがある。こんなことを多く経験した慣れた日本人旅行者は「無宗教」でも「仏教徒」ですといって逆にスルーするそうだ。

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仏教徒の聖地インド・ブッダガヤ大塔


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インドには訪問者にまず水を差し上げるという風習がある。暑い国だし美味しい水はその家や村の誇りでもある。2008年にむけて次に堂宇に何を作ろうか考えていた時このことを思い出した。2007年久々に村を訪問し村の護持委員会と話し合い、堂宇の参拝者に「お釈迦様の水・ブッダ・パーニー」として水を差し上げるために井戸を寄進したい旨を伝えた。村人は是非とも作って欲しい、堂宇近辺には自由に飲める水場がなくそれはありがたいということになった。2008年5月に有志と渡印、建設資金を村に託して10月の堂宇建設8周年記念法要にむけて建設が始まった。10月中旬、仏教青年会と有志で参拝団を組んでジェティアン村を訪れた。法要には今回も100人を超えるたくさんの人が集まり盛大に行われた。法要では堂宇内にマンゴーの記念植樹が日本からの参加者全員により行われた。

この2008年前後より堂宇にはインド人参拝者、外国人参拝者がかなり増えてきて、時折話題になっている話を聞いた。またこのころからこのジェティアン村に新たに鉄道を引き駅を作るという話が聞こえ始めた。この村までの道はガタガタの上、人口もさほど多くない普通のインドの村にわざわざ国が鉄道を引くという夢のような話はインドでよくある大風呂敷な話と思い誰も信じなかった。

ネパール本願寺・ジャティアン村法要の旅 284 (2)

井戸の水を飲む参加者

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新しく作った井戸

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jethian 村長さんと村人

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jethian 村の重鎮達と握手

 

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マンゴー記念植樹

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現地新聞 jethian 

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jethian村の子供たち


仏像復興計画4


それから堂宇は毎日村の人々によりお参りもあり、時には日本人などもちらほらお参りするようになったとの連絡を受けた。建設後2年ほどしてもともと地盤がしっかりした所ではない上、酷暑時は50度近くまで気温が上がり冬は4度くらいまで下がる過酷な場所なのでコンクリートのひび割れなどが出はじめた。また家畜の牛やヤギがお堂に入ることもあり全体の補修と全体を覆う壁を作って欲しいとの要望が出された。また私たちからもこのジェティアンの歴史を石版に掘って案内板を合わせて作りたいと意見具申した。文字はヒンディー語、英語と日本語で記入されることになった。堂宇建設4周年の完成を目指し、その後執行部数人と渡印を重ね2004年10月中旬仏教青年会有志とその友人達15名ほどで堂宇建立4周年法要のため渡印した。修繕とコンクリート製の壁と大きな案内石版の完成。さて次は4年後の2008年の8周年法要。

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法要に集まったjethian村人

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現地新聞にも大きく取り上げられた

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完成した案内板 jethian

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私たちを迎えるjethian村長ムキヤジー

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階段のひび割れ

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柱部分のひび割れ

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建設中の壁

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建設中の壁。奥に見える黄色い壁は学校の壁

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修繕の寄付金を渡す。工事は全て村の委員会に任せている。


タクシーの値段交渉


アジアは基本的にタクシーは値段交渉だ。バンコクのようにメーターがついて便利な時もあるが雨が降ったり長距離だと今でも値段交渉になることが多い。インドもカルカッタやムンバイなどの都会はメーターはあるのはあるが物価が上がってメーター表示が追いつかず正式にメーターの3倍払いとかあり、ぼられているかいないのか、わけがわからないので値段交渉の方が圧倒的に多い。インドには何倍もふっかけたり、交渉しても降りる段にもっと出せと言ったり交渉の意味すらない輩もいる。バンコクは比較的おとなしくぼっても倍くらい。トゥクトゥクというオート三輪タクシーもあるがメーターがなく交渉となりタクシーよりも高い。観光に来たならばタイ名物なのでアトラクションとして乗るのはたのしい。

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トゥクトゥクは高いし交渉が必要。タイ情緒はあるけど。

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スワンナプーム空港

バンコクのスワンナプーム空港で普通のタクシーに乗ってしばらく高速を走っているとメーターが動いていないことに気づいた。確かスイッチを入れたのを見たのだが、いつの間にか途中でメーターの電光が消えている。さては新手のボッタクリかとヒヤヒヤしながら目的地に着いた。いつも使うルートだからいつもの値段を堂々とした態度で全部分かっているからね的な空気を出して渡した。さあ何を言い出すか・・・。ドキドキして次の手を待ったが、そのまま運転手はサンキューといい去っていった。単にメーターが壊れていていたのか。しかしこういったトラブルの場合ぼってくるドライバーもいるのでご用心。 値段交渉で非常識なボッタリ価格の提示をするドライバー、逆に格安の料金で構わないというドライバーや明らかに挙動のおかしいドライバーはスルーすることだ。代わりのタクシーはいくらでもいる。何度かこういうタクシーに乗ったことがあるが土産屋に強引につれていかれたり、ブツブツ言いながら反対車線を全開で走るドライバーだったりというオプショナルツアーが無料で付いてくる。君子危うきに近寄らず。