ブッダガヤ大塔世界平和祈念法要


2016年10月2日ブッダガヤ大塔のお釈迦様が悟りをひらかれた金剛座前でブッダガヤ大塔管理委員会協力のもと高知県仏教青年会主催による世界平和祈念法要が行われた。

日本からは真言宗、西山浄土宗そして浄土真宗の有志が参加した。特に日本仏教界では高野山開山1200年や法然上人800大回遠忌、親鸞聖人750回大遠忌も重なる期間であり、それをご縁としてブッダガヤで修行を重ねるインド人上座部僧侶を招き、合同平和祈念法要を修行した。

半年前より大塔管理委員会代表に会い今回の法要開催を快諾いただき上座部代表として前日のジェティアン村法要と同じく導師と招いていたが、緊急に市長との会議が入り欠席されたのは残念であったが、お手替わり僧侶による丁寧なパーリー経典の読経を頂くことができた。

多くの参拝者が見守る中、最初このパーリー語による読経が行われ、その後日本僧による読経。高知県仏教青年会会長より世界平和祈念表白を仏前に奉告の後、般若心経、重誓偈が読経された。法要中菩提樹の葉が頭上より降り注ぎ、このうえない無上の荘厳となった。

法要前に仏教青年会の仏旗バッジを記念に配る

大塔管理委員会のよびかけにより20名のインド人僧侶に来ていただいた。

参加の日本人僧侶。

法要説明中

法要の流れが説明される

法要準備終了

パーリー法要 赤い袈裟の方がご導師。


ベトナム仏教のチベット


ベトナムは人口の8割ほどが仏教徒であり、その多くは日本と同じ大乗仏教である。禅と浄土教を合わせたような仏教である。お隣のカンボジアやラオスは上座部(小乗)仏教なのでちょうどこの国が大乗と小乗の分岐点となっている。

2017年ホーチミン市の寺院巡りを行った。市内の永嚴寺は日本の福島県の寺院から奉納された日本の鐘楼にある非常に有名な寺院である。ご本尊は阿弥陀仏。念仏(マントラ的な信仰)や観音菩薩のマントラを唱えつつ禅もするといった形で、よくよく見るとチベット仏教も信仰に取り入れられていた。他の寺院にもお寺のカラーか多少違いがあるが、寺出版の施本経典内の一部にもチベット文字を使っていたり、売店にはダライ・ラマ法王の書籍が山済みだったりとなんらかの形でチベット仏教が絡んでいる。

また見学したベトナム歴史博物館の19世紀のグエン王朝の王の服の袖にもチベットでは非常に人気のあるタシ・タゲと言われる八吉祥のチベットのデザインが施されていたし、裾はチベット絨毯を彷彿とさせるデザインであった。思えばメコン川の源流はチベットであり、川を使えば文化交流は十分可能である。事実メコン川を遡りゴールデントライアングルにはチベットを起源とするアカ族という少数民族もいる。

大乗仏教と上座部仏教の境までチベット文化が根付いていることは意外であった。

 

永嚴寺

永嚴寺本堂

施本、施VCD 観音さまの本や阿弥陀仏のマントラVCDがある

ベトナム語の南無阿弥陀仏と書かれたプレート、施VCD 阿弥陀仏のマントラ映像 阿弥陀仏バッジ 仏旗と寺院ロゴバッジ

永嚴寺の施VCDを再生するとチベット文字が阿弥陀様の周りをぐるぐる回る。中心の仏像もチベット式。音楽もチベット式のマントラ音楽に合わせて阿弥陀仏のマントラがエンドレスに流れる。

各寺院でもらった本やカード、タイ式、中華式、チベット式それぞれ個性がある。

舎利寺の売店。ダライ・ラマ法王の書籍が山済み。当然ベトナム語。置いていないお寺もあった。お寺のカラーか。

数珠の仕様もそっくり。赤いのはチベット数珠。白っぽいのはベトナム数珠。どちらも108玉で親玉から2方向に3個づつ玉がつく。