佐々井秀嶺師来高


2017年6月21日高知県の山間部土佐町において佐々井秀嶺師の講演会が開かれた。ご縁は高知在住の写真家の方がインドで取材されたことがきっかけでこの運びとなったとのこと。

日本寺駐在以来19年ぶりにお会いするお姿はさすが82歳の高齢ではあったが、講演は非常にパワフルで当時と変わらず情熱的であった。現在インドでは一年に50万人ちかい仏教への改宗者がおりその頂点に立つのが師である。彼らはカーストの底辺で差別に苦しみカーストの根源であるヒンドゥー教から完全平等の仏教への改宗者である。師はインドに渡り彼らとともに仏教興隆活動を50年行っている。

この活動によりかつてインドの仏教徒は人口の0.8%というデータがあったが今や1億人つまり8%になったという話もある。近年実際にインドを歩いてみると彼らのグループのインド人僧侶や仏跡参拝する在家団体を頻繁に目にすることがあった。

師の信念は人の悲しみや苦しみと共に歩む菩薩道である。

高知市から1時間の山間部、土佐町の会場

200人以上の方が集まった

佐々井秀嶺師。

2017年5月の釈迦誕生聖地ルンビニで参拝する佐々井師のグループ。


カトマンズ近郊チベット村の絨毯工場


ネパール、カトマンズのパタン地区近郊にチベット人が多く住むエリアがある。主な産業の一つにチベット絨毯があり幾つかの工場がある。そのうちの一つを訪問した。

チベット亡命政府のあるダラムサラでもたくさんのこのような工場があり全て伝統的な手作りで作られている。その工程たるや例えば畳一畳分を作るのに数ヶ月を要し、また製品自体も非常にクオリティーが高い。日本にもこれを輸入して扱う業者は多い。使えば使うほど光沢が増し、新品よりも使い込まれたアンティークの値打ちが高い。

さてこのエリアもカトマンズ地震で大きく傷つき更地になってその後手をつけられない箇所も多い。工場ではチベット人のおばさんが十数人黙々と絨毯を作る。今は全く機械化されていないがそのうち一部は機械化が進むのかもと思いつつ見学。

しかしいつもチベット人は笑顔を見せれば100%笑顔が返ってくる。本当に気持ちが良い。ネパール人も比較的笑顔を見せるが、インドではあまり見られない。

絨毯の倉庫には大量の絨毯が大小様々なサイズが販売され事務所を訪ねると世界中のバイヤーの名刺がずらり。倉庫には祭壇がありダライ・ラマ法王の写真が置かれていた。事務員のおばさんはインドで法王と撮ったツーショット写真を自慢げに見せてくれた。法王はネパールには長い間お出ででないそうだ。

質素な工場にたくさんの織り機がある

絨毯工場兼販売所入り口

絨毯をつくる方々

チベット人の主な産業でもある

各種デザインの絨毯

店内には法王の祭壇。

大小サイズの絨毯

人気の虎柄、工場、職人によりデザインは変わる。