ネパール、カトマンズのパタン地区近郊にチベット人が多く住むエリアがある。主な産業の一つにチベット絨毯があり幾つかの工場がある。そのうちの一つを訪問した。
チベット亡命政府のあるダラムサラでもたくさんのこのような工場があり全て伝統的な手作りで作られている。その工程たるや例えば畳一畳分を作るのに数ヶ月を要し、また製品自体も非常にクオリティーが高い。日本にもこれを輸入して扱う業者は多い。使えば使うほど光沢が増し、新品よりも使い込まれたアンティークの値打ちが高い。
さてこのエリアもカトマンズ地震で大きく傷つき更地になってその後手をつけられない箇所も多い。工場ではチベット人のおばさんが十数人黙々と絨毯を作る。今は全く機械化されていないがそのうち一部は機械化が進むのかもと思いつつ見学。
しかしいつもチベット人は笑顔を見せれば100%笑顔が返ってくる。本当に気持ちが良い。ネパール人も比較的笑顔を見せるが、インドではあまり見られない。
絨毯の倉庫には大量の絨毯が大小様々なサイズが販売され事務所を訪ねると世界中のバイヤーの名刺がずらり。倉庫には祭壇がありダライ・ラマ法王の写真が置かれていた。事務員のおばさんはインドで法王と撮ったツーショット写真を自慢げに見せてくれた。法王はネパールには長い間お出ででないそうだ。