外国人は20倍


インドの観光地には入場料がいるところが多い。三蔵法師も勉強された有名なナーランダ大学跡の入場料金は外国人100RS(180円)インド人は5RS(9円)で20倍の開きがある。あの有名なタージマハールの値段は忘れたがたしか2、30倍はある。

20倍も高いと書くと入る気も失せるかもしれないが、それはこの社会のルール。ひとまず日本円に換算して、改めて考えたら100RSならたった180円。二度と来ないかもしれないその場所。入っておきましょう後悔しないように。

お寺(宗教施設)はどのような宗教でも基本無料であるがカメラ料金がブッダガヤ大塔などで発生する。その前に異教徒は入れない施設も多いのでご注意を。

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ナーランダ遺跡の入場券。上が外国人・下がインド人。

 


マハーボディー寺院の仏足石


今までもこのブログで仏足石については多く触れてきたが、最近初めて仏足石の中で最も尊いといわれるブッダガヤ大塔にある仏足石に直に触り参拝できた。ことの始まりは2013年7月のブッダガヤテロ事件。このとき大塔の仏足石付近に爆弾が仕掛けられて仏足石を囲っていたカバーが壊された。その後新たにカバーは作られることなくそのままの状態で安置されている。もともとお土産業者がこの仏足石から拓本をとるのを防止する意味もありカバーされていたのだろうが、拓本ができた大昔ののんびりした環境ではない現在拓本を取ろうものなら一発で逮捕である。あえてカバーする必要もなくなったに違いない。そのほうが参拝者、当然運営に関わっているお坊さん自体もカバー無しのほうがいいに決まっている。

今回初めて触る仏足石はなんだが柔らかく感じ、大げさかもしれないが触った手から何かしらの力が入ってくるようなありがたさであった。このままカバーは付けずにいてほしい。

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そのまま触り参拝できる

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花を添えなんともうつくしい仏足石

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配置は昔と変わらず

 

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4年前のカバーのある状態

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私の知る限り1997年にはこのカバーのある状態であった。


6月の菩提樹


ブッダガヤの大塔うらにある菩提樹の下でお釈迦様は悟りを開かれた。そういったことから当然礼拝の対象になり、その落ち葉は聖なるものとして扱われる。大塔をお参りしていると多くの方がその落ち葉を拾って大切に持って帰る姿を見ることができる。

また6月はインド菩提樹が実をつける季節である。ブッダガヤの菩提樹の大木もこの時期たくさんの実をつける。参拝者の中にはこの実が落ちていたら拾って家で育ててみよう思う人もいて持って帰る。日本は暖かい地域でないと育たないが、アジアの暖かい仏教国にはこの種から大切に育てられている菩提樹がたくさんあるのだろうなあ。

 

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インド人サーマネーラ(小僧)が拾った菩提樹の葉を外国人参拝者に渡す。思わぬプレゼントに参拝者もびっくり。

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もらった葉。数日で乾燥する。さてどう加工しようか。


インドのマンゴー


6月のインドは地獄のように暑い。その暑さのなかで楽しめるものの王様はマンゴーであろう。インドも地区によってマンゴーの種類があり当然味も違うが、ブッダガヤのあるビハール州のマンゴーは最も人気がある品種の一つである。インド、ブッダガヤ日本寺に駐在中、酷暑のかな唯一楽しめたのは実際このマンゴーだった。

先日この酷暑の中ブッダガヤを訪れた時、暑さで食欲不振になる中、朝から晩までこのマンゴーばかり食べた。日本の沖縄方面、タイやフィリピン産のマンゴーはあるがこのインドのマンゴーとは比べものにならない。しかもこの時の時価は一個50円くらい。

琵琶湖のような形のこのマンゴーの形はよくインドの服などのデザインにされるが、時々日本の伝統的な和服デザインにもその面影があって、シルクロードを通ってきたものかと思いを馳せる。

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種のある部位はスプーンではなく手で食べるのが通

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路上マンゴー売り。一個50円ほど

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移動式マンゴー売り。