ジャティアン堂宇2023修復


ジャティアンの仏像。13世紀の非常に珍しい座って説法をする像
復興前は放置されていた。高知県仏教青年会派遣団と。
ここはジャティアン(jethian)はラジギールから10キロほど西にある小さい村であり2500年前お釈迦様がビンビサーラ王に布教した聖地である。
聖地サールナートで仲間の僧侶に初めて説法した「初転法輪」の次に、さとりを開いた後はラジギール王国ビンビサラ王に必ず最初に説法をするという、出家の初期にした約束を果たす為、この堂宇の場所で説法をした。初めて在家信者ができた聖地である。
その後王の寄進により竹林精舎や霊鷲山での出来事は言うまでもないだろう。
かの玄奘三蔵もここで滞在し世界的仏教徒に見直されている聖地である。

2月27日ジャティアン堂宇の5年ぶりの修復のために訪れた。堂宇壁面日ひび割れなど今年10月までに全面修復をする。
ジャティアンはコロナが開けて毎日のように外国人参拝者が絶えず、タイ人、ブータン人、韓国人などが訪れる。
高知県仏教青年会と有志で復興以来23年、まさかここまで有名になるとは夢にも思わなかった。
思えば復興後、国鉄がジャティアンに新路線が引かれ、道路整備、また三蔵法師が滞在されていた場所でもあることから大乗仏教系の方にも注目され、近年ではアジア各国2、3千人規模のお釈迦様が実際に歩かれた道(ラジギール・ジャティアン間)を歩く平和行進毎年12月に行われている。
日本仏教界ではほぼ無名であるがこれから日本でも興隆していくことを切に願う。
観光化された他の聖地と違いお釈迦様がいた頃と変わらない風景が残る聖地である。

ジャティアン護寺会の皆さんと
隣にあるのは、ジャティアンの国鉄が完成し、少し経った頃ムンバイのインド国鉄職員(ジャイナ教教徒)からの寄進休憩室。
長い間建設途中で終わっていたが、今回の完全完成を行う。
今回新たに有志寄進によりトイレ、シャワー室を新設
トイレ側面
休憩室工事1
休憩室工事2
計2部屋
堂宇側面修復工事中
側面工事2
電気も新たに新設したとのこと
トイレタンク、地下水を溜めて水圧で流すインド式水洗
手洗い所
コロナ問題で新鮮な水で手洗いが重要です。
溜めたバケツの水の手洗いが今でも多く見られます。
シャワー室
洋式水洗トイレ
村初の洋式トイレ
インド式トイレ1
インド式トイレ2
休憩室
堂宇看板も壊れてきました。新装します。
堂守さんの家が新しくできました。堂宇の隣。
2023年参拝記念メッセージ帳、各国の参拝者が見える。ブータンのカルマパ、リンポチェのサインも!日本人も他のページに散見される。某仏教系大学学長や某日本最大級仏教教団猊下、有名仏教作家などさすが現地でも研鑽を積まれているなという印象。(このネット画像では日本人に関しては画像処理で消しています)
堂宇からの夕焼け。お釈迦さまはこの場所でこの夕日を背に仏法を語られた。
2500年当日と変わらぬ景色。


ジェティアン堂宇 トイレシャワー建設


2021・2・13付けの建設中のトイレ3基、シャワー、手洗い所。
中間報告がきました。今年秋までくらいに完成する予定ですが。コロナの状況次第です。
ちなみにこの村あたりにはコロナ患者はいないそうです。インドは都市部のみという報告でした。
インド人の村人は基本村から移動しません。
ジェティアン堂宇本尊
20年以上前に植えた落慶記念樹マンゴーです。今年の5月には大量に生りそうです

ジェティアン堂宇・トイレ、シャワー室建設中


2020年コロナ問題の中ジェティアン村堂宇横にトイレ、シャワー室の建設が始まりました。工事は何度も外出禁止令によりストップしていますが順調に進んでいます。そのほか小さい僧房も整備される予定との連絡を受けました。
シャワー室1、洋式トイレ2、インド式トイレ1が作られる予定です。
今年に落慶法要を行いたいのですが世界第2位のコロナ感染国インドには当分入国できません。来年2021年の秋を目指して準備中です。

2018年インド、ジェティアン・ラジギール平和行進


非常に綺麗な状態で保たれているジェティアン寺


2018年12月13日インド・ジェティアン村において恒例の「世界平和行進」が行われた。数年前から行われている行事で世界中から1000人を超える僧俗が集まる。再三出向依頼を受けていたがやっとこのと参加できた。1999年私たちがここに来た時はインドの普通の村であったがこの20年、高知県仏教青年会が仏像復興を行った結果、私達の手を離れ世界に知られる聖地となった。

当日は10時くらいからジェティアン村へ托鉢に向かう。村人から辻々で果物やお菓子を鉢に入れてくれる。かつてラオスのルアンパバーンで100人程度の托鉢を見たがここでは数百人の僧侶の托鉢。いままで見た中では最も多い数である。村の奥に進むと昼食が用意され、これは僧俗(ただし信者は外国人のみ)ともにいただける。

昼食後は式典会場に集まるが、何せ世界各国の僧侶が集まるのでそれぞれの僧侶同士の法衣から顔立ちまで変わるので、コミニケーション大会が始まる。言葉は通じなくても携帯で写真の取合い。日本人は私たちと現地の日本人僧侶数人だったので、非常に珍しくどこに行っても記念写真をせがまれた。

式典が始まると各国代表と主催者側のナーランダ大学などの代表などのスピーチ。約1時間ほど行われた。式典後はジェティアンからラジギールの竹林精舎へ約12キロの平和行進が行われる。この道はかつてお釈迦様が通られた旧道で生活道路としてはあまり使われていない。舗装もされていない昔ながらの道である。

今回は時間がないのと諸事情で歩くことは叶わなかったが現在のジェティアンがこれほどもでに復興したことを確かめて帰路についた。


ルンビニ参拝


ネパールのルンビニは2500年前にお釈迦様が生まれた誕生地である。世界各国から多くの方が参拝し大変賑わっている場所である。初めて訪れた時のは20年前でその頃よりはチベットやタイなど多くの寺院が出来、公園化された。現在も大型のチベット仏教寺院が建設中である。もともとここは沼地で開発が非常にしにくく、政府が変わるたびに開発が中止されたりと時間がかかったが、日本仏教会などからの支援により現在に至っている。

とはいえ田舎には変わりなくお釈迦様がお生まれになった頃と変わらない風景も広がっている。ここは首都カトマンズからはかなり離れており、少し車で進めばインド国境に接する。

アクセスはカトマンズから1時間ほど飛行機に乗るのが最も簡単で現実的である。バスも可能だが1日かかる。

マーヤ堂(御釈迦様のお母さんの名前)この中にお釈迦様が生まれた場所があり、誕生を記念する石(印石)が埋められているのを見ることが出来る。

産湯に使われたと言われているマーヤ堂の横にある池とその横の菩提樹

沐浴場横の菩提樹には祠が置かれているが何故だか本尊は涅槃仏。

同行した各宗派のお坊さんによるお勤め。

お堂横には仏教をインド中に広めたマウリア朝のアショーカ王(紀元前3世紀)による記念塔がある。インド中の初期仏教に関わる場所にはこの「アショカピラー」がある。

ルンタ。チベット仏教ではこれをお参りするときに捧げる。

駐車場からマヤ堂に伸びる公園化された参道

ルンビニ原風景の沼地

タイ人の寄付によりできた公園にある誕生仏


ネパールの細密仏画


ネパールにある浄土真宗寺院・カトマンズ本願寺の僧侶スニタさんのお父さんシュクラ・バハドル・ラマさんはカトマンズ本願寺本堂の内陣を書かれた有名な仏画師である。ネパールのお土産屋などで見られる仏画よりも数段精密な細密画を数人のお弟子と共に描かれている。

閑静な住宅街にある工房は日本などから依頼を受けた仏画など数点が描かれており、細密画用の筆や筆の形を整える道具などがおかれ、制作途中の仏画や数年かけて製作中の大型作品の涅槃図(お釈迦様が亡くなった時の様子)が目を引いた。ネパールにはこのような工房がいくつもあり日本人留学生もいるそうである。

かつて日本も家庭の仏壇本尊の絵像などを書く多くの仏画師がいたはずだが、今や写真、印刷技術が進み家庭のお仏壇の仏さまの絵像は印刷されたものが多くなった。ちなみに浄土真宗は仏画師が一部手書きした本願寺の発行する絵像の安置を推奨している。

ホテルに仏画を持ってきていただき吟味

真言宗で使う曼荼羅

シュクラさんスニタさん家族と共に

数年かけて制作中の涅槃図

阿弥陀仏。制作に1ヶ月ほど

道具

お弟子さんが曼荼羅を仕上げていた

阿弥陀仏絵像


第四回ジェティアン・ラジギール平和行進


2017年12月13日、高知県仏教青年会が復興し今や世界的に名が知られ始めたジェティアンで第4回のジェティアンからラジギールまでの13キロほどを歩く平和行進が行われた。世界各国から2000人以上の方が参加し、世界中の各国僧侶、信者が集まった。

参加要請は毎年受けるが12月の忙しい時期ということもあり参加はできなかったが現地の事務局が参加した。主催はアメリカの仏教興隆組織でブッダガヤやタイなどでも積極的に活動しているグループである。しかしながら上座部、大乗、分けへだてなく集まることはさすが聖地インドだと思う。

ゲート

オーガナイザー入場証

高知仏青が復興したお堂の説明写真 jethian

 

ジェティアンにあるお釈迦様がおられた洞窟

三蔵法師も滞在されたジェティアン

メインステージJethian Puja

東アジアからは韓国からもたくさんのお坊さんが見えられた。

僧俗一緒に平和行進

沢山の方が参加

インド人上座部僧侶

 


高知でチベット。ぷーふぇす(チベット祭)


11月19日日曜日、日高村の日高酒蔵ホールにおいて2回目となる『ぷーふぇす』(プーはチベット語でチベットの意味)が開催された。チベットグッズ販売、チベットフード、チベット占いなど目玉は映画『BRINGING TIBET HOME・故郷を引き寄せて』ニューヨーク在住のチベット人がインドのチベット人居住地区のダラムサラへチベット本土から20トンの土を運び母国への思いをはせる実際に行ったドキュメンタリーである。非常に良くできた映画で実際に自分が主人公たちと一緒に土を輸入する現場にいるかのような描写で、実際に起こった諸問題がリアルに描かれている。最後はダラムサラのチベット人が本土の土に触れるシーンはもう自分がチベット人になったかのごとく感動してしまった。

さてこのようなイベントには当然チベット好きがたくさん集まり熱い方にいろいろ出会えるが楽しい。今回はチベット犬(メジャーなチベット犬ではなくなんと牧畜犬)を10匹!も飼っている方に出会ったりと高知はチベット関連の面白い人が多いと思う。(法王通訳のマリア・リンチェン女史や、法王やチベットに関する書籍も多い写真家・野町和嘉氏も高知県人)

高知は仏教会や寺院単位でチベット関連単発イベントは行われているが、連続して行われるのは初めてであり今後も開催されるとのこと。本気の熱意がなくてはできない行事に主催者には頭が下がる。

フライヤー

フライヤー裏

日高の空にはためくタルチョ

チベット国旗。この旗の原案は日本人(浄土真宗僧侶)といわれている。

酒蔵ホール内


プミポン国王斎場公開前のボランティア


2017年10月25日から29日にかけてタイ国プミポン国王の葬儀が行われ火葬が行われた。会場はワットプラケオ横のサナームルアン王宮前広場。この豪華絢爛な式場は約1年かけて作られた。

11月2日から1ヶ月この会場は一般公開され誰でも入ることができる。その一般公開に向けてタイ各地からボランティアが来て清掃活動などが実施された。この間は事前に登録されたボランティアや関係者以外は入場が制限された。こういった情報は実際に行ってみないとわからないことが多いので、もしかしたら入れるかと行ってみたが残念ながら入場はできず、同じような思いの一般のタイ人も外国人も相当数いて、とりあえず入れるところまでは行ってみたが会場の周りの格子までしか行けなかった。

式場の最も重要な火葬塔に一番近いところに行くと数人のタイ人が式場の中にいるボランティアに携帯を渡して、近くから塔を撮ってくれと頼んでいる。数人のボランティアのおばさんもそれに答え写真を撮っきてくれる。私も頼んで撮ってもらおうと思ったと同時に、鉄格子の壁があるので、そのまま携帯を持って行かれたら追うこともできず、とんでもないことになるという心配が生まれた。相手は全く知らない人でここは日本ではない。

でもまさかこのような神聖な場所でそんな輩はいないと信じ、おばさんに携帯を託した。心配ご無用。おばさんはいい写真が撮れたと笑顔で返してくれた。

11月2日からは30日まで一般公開され300万人以上が来場すると政府は見込んでいる。

プミポン国王火葬塔前。格子から中はいけず。

学生さんが授業なのか写生中。

清掃ポランティア中

式場全景

ボランティアさんたち

帽子の方が中に入れない人のために携帯で写真を撮るのに行ったり来たり。

撮ってもらったプミポン国王の火葬塔

街の中はいたるところに国王のお顔があった。これはビル一面に付けられたお姿

寺院本堂内には国王の為の祭壇がある

11月1日付のバンコクポスト。明日から一般人に公開されるという記事