シーク教黄金寺院の施食カレー「ランガル」


シーク教徒というターバンを巻いたいかにもインド人というグループがある。人口的にはあまり多くないが結束が固く成功者も多い。この宗教の本山がインドの北のアムリッツアルという町にある。デリーから飛行機で1時間少々。この本山、黄金寺院は眩いばかりの黄金の寺院を中心に総大理石作りの回廊があり多くの人がお参りをしている。異教徒も頭をバンダナなどで隠すなどの条件があるが問題なく参拝することができる。

さてこの寺院は24時間、300人に及ぶボランティアによる無料の食事が振舞われる「ランガル」が有名で、誰でもこの食事をいただくことができる。黄金寺院の一角に体育館のように広い食堂があり、1階で食器を受け取り2階の大広間(一度に5000人が食事可能)でいただき、1階で残飯、食器を返すという流れるような無駄のないシステマチックな動線が素晴らしい。日本人には衛生面が気にかかるが実際に食べて特に問題はなかった。そのカレーの味たるや質素ながら素晴らしく辛さも特になく乳粥の甘さは絶品であった。なんとその歴史は500年以上で毎日10万人分作られるそうだ。費用は全て信者の布施によって行われる。

食堂に入るのには独特な雰囲気なので少々勇気がいるが入れば歓迎され笑顔で迎えてくれる。

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アムリッツアル 黄金寺院

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参拝する人々。頭は隠さなければならない

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「ランガル」施食 施設入り口 ここで食器をもらい2階に上がる

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ランガル 施食施設

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一階で皿、スプーン、水入れを受け取る。

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カレーはこのようなバケツでシステマチックに配られる

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カレーをもらう。お代わり自由

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チャパティーをどうぞ

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お代わりをする参拝者

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乳粥、野菜カレー、豆カレー、チャパティーと水

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一列になっていただく

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手前の大バケツが残飯入れ、その向こうが食器入れ。食器は投げて入れる!(入らない!)全て作業はボランティアがやってくれるが荒っぽいことといったら!

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食材作りのボランティア。インド、世界各地からくる総勢300人以上とのこと

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実はシーク教徒は長男(家長)がターバンを巻きそれ以外はまかない。

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大量の食器

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シーク教のシンボル ステッカーが車などによく貼られている