ドゥルーガ プージャ


インドで年回数回大掛かりなお祭りがある。最も大きいのがホーリー祭でその他いくつかあるが、私のいつもの渡印時期が10月中旬が多い為ヒンドゥー教の「ドゥルーガ祭(プージャ)」に出会うことが多い。

数年前ブッダガヤからラジギールに向かう途中、大渋滞にあった。全く動かない。通常2時間で行ける距離だが、街を出たすぐのところですでに2時間くらいたっている。何かと思ったらこの祭りにぶち当たってしまっていた。

この祭りは毎年各村などのグループが粘土でドゥルーガ神を作り、何日か村の辻でおまつりして最終日に山車に乗せて川に流すということが行われるが、その山車を出す日に当たってしまった。

トラックやトラクターで神様を乗せた山車を引き、高知のよさこい踊りのDJ付きトラックのように大音響ディスコ音楽が流れて、そこに若者が踊り狂って歩いている。いつ暴動に発展するかわからないような勢い。いちおう警官もいるが横を通る私たちのバスを勢いでバンバン叩いてくる。運転手もビビって文句ひとつ言わない。私もできるだけ目を合わせないようにするが、同行の方がまさに怖いもの知らずで日本の感覚でちょっかいを出すとガラスを割られるような勢いになる。焦ったインド人ガイドが彼らを相手にすることは危ないと注意する。向こうの人もまあまあとなだめる人いてなんとか彼らを通過するがどんどん違う山車がすれ違う。バスは最徐行。そのうちモスクの前を通ると武装警官がうようよし始めた。あの勢いならモスクの焼き討ちにも発展しかねない。そのうち何とかバスは動き出し数時間遅れでラジギールに着いた。

インドのまつりは基本無礼講的なところがあり、彼らの日頃の鬱積したストレス発散の行事でもある為、日本のまつりの感覚で参加するのは非常に危ない。

以前にも書いたがホーリー祭という大きなものになると基本外国人は外出禁止とインド人に本気で勧められる。

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先頭は村長など

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トラクターで神様を引く。日本のハコ乗り状態の若者

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山車の後ろで踊る若者。すごい音量。

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音楽担当者は山車に安全な鉄格子付きのDJルームで。

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大人しめな別の山車

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ドゥルーガ神