日本寺の屋上で


駐在し始めのころ、大塔にお参りに行かない夜は同時に赴任したY師と日本寺国際仏教会館(宿泊施設)の屋上にのぼり空を見て衛星や月をみながらたわいもない話をした。ブッダガヤの夜空は星が奇麗で衛星が普通に見える。時々停電があったのでブッダガヤ中が停電すると満天の星空であった。

赴任したての頃はまだコンビニとか自動販売機とかの禁断症状中だったので自動販売機で缶コーラを買って飲む空想とかし合った。まったくバカらしいが当時は真剣に面白かった。缶コーラぐらい・・。と思うかもしれないが当時、コーラ系はブッダガヤでは瓶のサムズ・アップというスパイスのきいた感じのインドコーラやペプシしか入手できず(缶コーラをブッダガヤで見たのはほんの数回)、日本でもあまり飲まない缶コーラがなぜか懐かしかった。州都のパトナまで車で3時間半以上かけて行かないと缶コーラは入手できないものだった。

また空を見上げ日本で見る月もここの月も同じなんだなあとよくある話を本当に思ったりした。大塔からムスリムのアザーンやパーリー語のお経が流れてくるのを聞きながら夜空を見ていた何でも無い時間だったが今思えば最高の贅沢だった。

なぜ屋上なのか?部屋は暑いし地上なら虫が這ってくるからここしかない。

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国際仏教会館のキッチンにある駐在僧用食堂で同期Y師と。