インドの交通事故


数年前ニューデリー郊外を団体バスで移動中、急ブレーキと共に一緒に旅行している女性の悲鳴が聞こえた。私は左側席であったが右側席の様子が尋常じゃない。なんだなんだと見に行くと事故で人が倒れてたという。バスはそのまま進んだので私はその現場は見れなかったが、お父さんらしい人の下あごを残し頭部が飛ばされて無い遺体を中心に子供を含む家族らしい数人が身動きせず倒れていたという。インドは横断歩道なんてないも同然だから道を渡ろうとした家族がトラックかなにかにはねられたのだろう。加害車らしいは止まっていなかったそうだ。かわいそうに。

インドは交通事故が多い。駐在中何度も事故現場や事故の話もよく聞いた。インドで死亡人身事故が起こると警察が来る前にその現場でドライバーはリンチにあうという。だからドライバーは事故後すぐにその場を逃げるそうだ。現場で車が動かなくなても走って逃げるという。車から犯人は割れ後々捕まるだろうが、その場にいたら殺されかもしれない。

カルカッタでタクシーで移動中、10歳くらいの子供の自転車がふらふらと私たちのタクシーにぶつかって倒れた。けがはなかったが日本なら確実に人身事故である。ちょうど交差点で警官がそばで見ていた。警官が近づいて来てドライバーに注意すると思いきや、なんと長い警棒で子供をたたき怒り始めた。どいうことかガイド確認すると子供の自転車の運転が下手なことを警官が注意したという。

またカルカッタで信号待ちで後ろの車がトンと軽くぶつかって来た。一応、追突されたわけであるが、ドライバーはバックミラーで後ろのドライバーをチラッとにらむだけであとはお互い全く問題なし・・。逆にこちらが信号待ちで前の車に当たって止まったこともあった。もちろん問題なし。まあそのために前後にバンパーがあるのだが。

車社会もこれほどインドは違う。

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事故にあったトラック。長距離を移動すると結構な確率で見れる。