インドのシッキム首都ガントクから車で狭い山道を3、4時間のナンチというところにチャーダムというヒンドゥー教の総合宗教施設がある。非常に広大でインド各地のヒンドゥー教の聖地の出張所がありお参りができる。各寺院ともその地方のお寺の建築様式で作られておりそこにはお坊さんもいて加持祈祷等もしてくれる。インド人のほとんどを占めるヒンドゥー教徒は信仰心が篤いのでの一緒に行った友人のインド人はうれしくてうれしくてしょうがないようで右往左往していた。山の頂上にあるので平たく言えば「天国」的な感覚があり、街の喧騒もなく施設自体は最近造られた新しいものだが、異教徒の私でも聖地感が感じられた。
シッキムというところは山間部で国道でも日本の町道クラスの狭い道しかないし崖崩れも頻繁に起こる。狭すぎてすれ違いも難しい狭いワインディングロードなのだが、思えばこの広大な宗教施設を作るためにはそれだけの物資をこの道を通り運ばなければいけない。比叡山や高野山に行った時も思ったが平地に作るのとはわけが違う。同様の聖地は世界にいろいろとあるが、それぞれ信仰心の深さを感じる。