タポーバンの遺跡


仏像復興を手がけているラジギール近郊のジェティアン村近郊にタポーバンという温泉精舎がある。ラジギールの温泉精舎ほどの規模でなく湯量も少ない。

そのすぐ前にかつてブッダを祀っていた寺院跡がありブッダの足跡が岩に残っている。もちろん本当にブッダの足跡ではなくそのように見える石がブッダの足跡と信じられている。近くにはムスリム侵攻によると思われる破壊されたヒンズー教の神様の像もあったので「仏教寺院」とは言えないと思うが、地元の人はこれは間違いなくブッダの足跡でブッダのお寺だと言われる。この寺院跡は村からも離れてさびさびとしているがこの近郊には発掘されてない仏教寺院も実際にあるので、どこか気になる遺跡である。

インド(特にヒンズー教徒)はこのように足跡が岩に残っている(ように見える)石を神の足跡として崇拝することが多い。おそらく仏教の佛足石信仰もこういったインドの文化的経緯があると思われる。

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タポーバン温泉精舎

 

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ブッダの足跡寺院跡

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寺院跡中心にあるブッダの足跡。持ってきたものではなくもともとある岩盤にある。

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奥の方まで寺院跡はある