七葉窟


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七葉窟入り口、左下は断崖絶壁

お釈迦様が亡くなってすぐその教えをまとめようと約500人の弟子が集まり、その教えをまとめた仏教会議「第一結集」が行われ「お経」が誕生した場所がラジギールの七葉窟である。その場所へ行くためには健康的な人で往復2時間ほどの軽登山で治安もあまり良くないのでガイドなしの個人で気軽にお参りすることは少々おすすめできないが、この場所の下界に日本人が泊まる法華ホテルがあるので道中の車中からは簡単に見上げることができる。

ここはお念仏の発祥の地ラジギールにある温泉精舎と呼ばれるヒンドゥー温泉寺院の裏手の山からエントリーする。99年の1月にここに登った。往復2時間の登山。いきなりの急勾配が続きその後は平坦な山道にかわる。山といっても木もほとんどない荒地のような山。道は途中ジャイナ教寺院やヒンドゥー寺院もあるので整備されている。

七葉窟は断崖の少し下がったところにちょっとした広場がありその山側に洞窟が幾つかある天然の野外広場のような感じである。断崖を背にしたら音の反響で多くの人が会議をするには声が通りやすいうってつけの場所だと思う。仏教寺院があるわけでも、目立った仏像(誰かが置いた小さい仏像が2体あり2ヶ月ほど前に新設されたものであった)があるわけではないが、まさにこの場所でお経が出来上がったのかと思うと感無量である。

誰かがお参りで使った古いロウソクを拾ってそれを頼りに大きな洞窟に入ってみた。結構深く途中まで入ったが途中狭くなるがまだまだ奥があり興味深い。このような洞窟がこのラジギールの山には多くあるそうで、強盗団が身を隠したりするという物騒な話をラジギールの友人から聞いた。

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途中参道で薪を運ぶ人たち

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時折巨木がお目見えする

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洞窟の一つ

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広場と洞窟

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最も大きい洞窟前にて。東南アジア方面型の仏像が置かれていた。

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同期Y師とお参りをする。