仏足石あれこれ


ブッダガヤみやげで思いつくのは菩提樹数珠、菩提樹の葉っぱ、仏足石拓本ではないかと思う。数珠と葉っぱはまた次の機会か紹介するとして今回は仏足石拓本。ブッダガヤにいけば必ずこれを売りつけられる。もともと仏教が出来て500年ほどは仏像を作ることはなく仏の象徴としてこの仏足石や菩提樹が礼拝の対象であった。お釈迦様が悟りを開かれた金剛座という場所の横に2つの紀元前に作られた仏足石がある。これを拓本したものが仏足石拓本なのである。このお土産すべて偽物。かつてはいくらでも拓本で来た時代があるが今はケースにより厳重に守られているため仏足石の実物は触ることすらできない。土産物屋は夜こっそりいって取ってきますといいとんでもない金額を吹っかけられるがそれは本当にできない。石職人にそれっぽく仏足石を作らしてそれを拓本したものを持ってくる。石の割れ方なんかもまねしているがオリジナルとはまったくちがう。いろんなお寺でこの本物と思って完全なるコピー品に高価な表装をして飾っているものを見ることがある。なにせ今はその仏足石本体の複製が売られる時代だ。

現在歴史ある仏足石拓本ができるのはブダガヤをおさめていたマハラジャのマハンタ邸にある仏足石からの拓本からだ。ただ普通には売っていないのでブッダガヤ地元の土産物屋などを通しての入手となる。

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金剛座の横にある仏足石。ケース内にあるため拓本はできない。

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同じく両足のある仏足石。なぜかこれの拓本は少ない。

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よく仏足石と間違われる大塔の入り口付近の足形。ヒンドゥー教の仏足石。

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マハンタ邸仏足石

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マハンタ邸仏足石

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拓本が出来た時代の実物。