クシナガラの龍


98年アメリカから高校同期の浄土真宗開教使(海外に浄土真宗を布教する専門の僧侶。特に日系移民社会では浄土真宗はメジャー宗派である)のT師がインド聖地巡礼に尋ねてきた。一緒にお釈迦様の誕生から亡くなるまでの聖地を7日ほどかけて巡礼した。お釈迦様が亡くなった地クシナガラでツーリストホテルに宿泊した。暑い時期でエアコンルームを頼んだが深夜、大元の電源を切られてエアコンが全く使えない。エアコンルームを頼んだ意味がないがインドではよくあること。仕方なく暑さを紛らわすためベランダに出たら雲の中に稲妻が走っていた。地上に落ちる一般の稲妻ではなく雲の中を稲妻が走る。「龍だ!」この時はああ昔の人はこれを見て「龍」と思っていたのだなというよりも「あっ龍!」と本気で思うくらいの迫力があった。日本でも雲の中を走る稲妻はたまに見ることができるがインドのそれは全く迫力ちがう。

IMG-0065

クシナガラ深夜、雲の中を走る龍

IMG-0171

クシナガラの涅槃像